くらし

服のコーディネート、上手下手の差が付くポイントはここだった

0円でかなうコト 諸原 亜紀

服のコーディネート、上手下手の差が付くポイントはここだった

コーディネートって難しい。考えて決めたはずなのに、いつも同じようなコーディネートになってしまうんです。しっかり着回せて、しかもおしゃれに見えるアイテムを教えてください。

Q1 コーディネートの上手下手の分かれ道はどこにある?

A1 ファッションは、トレンドよりも何よりもバランスが大事です。コーディネートを決めたら、頭のてっぺんから足の爪先まで、全身を鏡で見てみましょう。靴も鏡の前に持ってきて、今日のファッションに合うかチェックしてくださいね。

コーディネートが上手か下手か、それは「引き算」と「小物使い」にカギがあると私は思います。この2つがうまくいけば、次から次へと新しいものを買わなくても、いくらでもおしゃれにスタイリングできますよ。

引き算について例を挙げましょう。今日はこのネックレスとピアスのセットをつけていこうと考えたとします。実際に鏡で確認した時に、「このトップスにネックレスとピアスを合わせると、ごちゃごちゃするからネックレスは外していこう」というジャッジができるか、それとも「これはセットだから」という考えから離れられず、そのまま両方ともつけて行ってしまうかということです。足すことは簡単ですが、引き算って難しいんですよね。

次は小物ついて。耳元で揺れるピアス、靴を脱いだ時に見える靴下・・・人って実は細かいところに目が行くんです。小物が素敵だったら、仮に服が全部ファストファッションでも、「細部のファッションにまでこだわっているおしゃれな人」という印象を与えられるんです。ですから、アクセサリーや靴、靴下、帽子など、小物こそいいものをそろえてほしいなと思います。

Q2 着回しできるもの=シンプルな無地のものだとは思いますが、地味コーデになりそうで・・・。

A2 確かに、無地のアイテムは着回しができる代表格ですが、着こなしに変化が生まれにくいですよね。私のおすすめは、無地でもシルエットに個性があるもの、かたちを変えて着られるものです。

冒頭の写真は、実は同じジャケットです。さらっとカーディガンのように羽織ることもできますし、ベルトを締めてワンピース風に着こなすこともできるんですよ。

黒のカットソー

 
 

 また、この黒のカットソー素材のワンピース(上写真)は、もう10年くらい着ている私物です。アシンメトリーな袖の形とえり回りのドレープで、地味にはなりません。春夏は1枚で、秋冬は中に長袖を合わせて着ることができます。さらに、パンツにインすると、トップスとしても着られるんですよ。

Q3 気が付くと、上下の組み合わせがいつも同じになってしまいます。

A3 上下の組み合わせが固定されているものといえば、ワンピースですよね。ワンピースに飽きてきた時に私がよくやるのは、ワンピースの上にニットを重ねて、襟元と袖口からワンピースをのぞかせるスタイルです。このように、また同じ組み合わせだなと思ったら、上に何か重ねてみると印象を変えられますよ。

着こなしの幅を広げるには、いろんなファッションを見ることが大切です。雑誌ももちろん見てほしいのですが、私がやっているのは「Pinterest」というインターネット上のサービスです。これは、「自分が興味を持ったもの( interest)をピン(pin)でとめる」と言うと、分かりやすいでしょうか。自分がいいなと思った画像を集めていくことで、好みのコーディネートを視覚的に把握できるんですよ。

Q4 諸原さんが選ぶ着回し抜群アイテムBEST3は?

A4 難しいですが、3つ挙げてみましょう。

 

ノーカラージャケット

 

1 ノーカラーのジャケット
着回しを考えるなら、ジャケットはノーカラーがおすすめ。いろんなインナーと合わせやすいですし、ストールやマフラーも巻きやすいです。これは紺色なので、合わせる服によってフォーマルにもスポーティーにも着られます。

ロングベスト

 

2 ロングベスト
Tシャツにデニムという何でもないコーディネートも、これを羽織るだけで、おしゃれに見えます。1枚あると便利です。

3 タイトなシルエットのプリーツスカート
伸縮性のある生地で適度に体のラインにフィットするので、着心地がいいんですよ。ひざ下丈を選べばトレンド感もあります。女性らしいアイテムですが、カジュアルにも着こなせます。


無地だと地味かもと思っていた私。形にこだわれば、地味コーデにはならないんですね! 引き算と小物使いを心がけて、コーディネート下手を卒業します。