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結婚式の受付、気軽に引き受けたけど…何に気を付けるべき?

0円でかなうコト 木下 亜沙希

結婚式の受付、気軽に引き受けたけど…何に気を付けるべき?

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親友から結婚式の受付を頼まれました。気軽に引き受けてしまったけれど、受付は初めてだし、昔から人前に出るのは得意ではなないし、不安です。受付ってどんなことをするの? 服装はどうしたらいいの? 教えてください!

Q1 受付の仕事ってどんなことをするんですか?

ご祝儀袋

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A1 結婚式の受付は、両家の顔であると同時に、とても大きなお金の管理を任される責任重大な仕事です。友人の中でも、礼儀正しく責任感が強い人でないとお任せできないことに選ばれたというのは、信頼の証です。受付を依頼されるということは、とても名誉であるということを知っておいてくださいね。

受付の仕事には、大きく分けて次のような内容があります。1)両家の代表として列席者にご挨拶をする 2)芳名帳の記入をお願いする 3)ご祝儀をお預かりする 4)席次表をお渡しする この4つが主な仕事です。

Q2 受付にふさわしい服装を教えてください。

A2 結婚式に参列する場合と同じで、花嫁のウエディングドレスと同じ色の白は避けます。それ以外の明るく華やかなイメージのワンピースやドレスがいいでしょう。パーティーの基本ですが、昼は肌の露出はNG。夜はイブニングドレスが正装ですので肌を出してもかまいませんが、受付をする間は何か羽織りものを用意しておきます。

受付では、芳名帳を記入するペンをお渡ししたり、ご祝儀をお預かりする際に手を伸ばす動作や、ご挨拶のお辞儀を繰り返し行います。その動きの邪魔にならない服装、例えば袖が膨らみすぎたり、胸元が空きすぎたりするようなものは避けた方が無難です。

アクセサリーも邪魔にならないものを心掛け、指先も注目されるので清潔に整えておきます。特に女性は、お祝いの席に華を添えるような服装を選ばれるといいでしょう。中でも日本の正装である和装はご親族から非常に喜ばれる服装です。通常の参列者としては普段和装を着ない人も、受付をお願いされたこの機会に着てみてはいかがでしょうか。

Q3 事前に準備をしておくことはありますか?

A3 当日までに、会場に到着する時間とご祝儀を最後にお預けする人や場所を確認しておきます。結婚式当日は、会場に着いたらまずご両家にご挨拶をします。その際にご祝儀をお預けする人がご親族の方なら、併せてご挨拶をしておきましょう。ご祝儀を会場の人が預かったり、ロッカーに預けたりする場合もありますので、このタイミングで確認を。

そして、受付の場所へ行き、新郎側・新婦側の受付双方で顔合わせをしておきます。会場の担当者が段取りや手順を教えに来てくれますので、分からないことはここでできるだけ聞いておきます。列席者から披露宴会場やお手洗いの場所を尋ねられることも多いので、確認しておくとよいでしょう。

Q4 緊張で舞い上がってしまいそうです。落ち着いて受付をする秘訣ってありますか?

笑顔で和装

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A4 基本は言葉遣いと所作ですが、大切なのはたったふたつです。まずひとつ目は、笑顔でいること。緊張で表情が硬くなる方もいらっしゃいますが、お祝いの席ですので、にこやかに列席者をお迎えします。ふたつ目は、両手をそろえて動作をすることです。列席者へペンや席次表をお渡しする場合やご祝儀をお預かりする場合は、すべて両手が基本です。このふたつを気を付けておくだけで、お祝いの場にふさわしい丁寧な印象を持ってもらえます。

それでも心配でしたら、言葉を決めておくのがおすすめです。Q1でお伝えした受付の4つの仕事ごとに返答する言葉を準備しておきます。1)両家の代表として列席者にご挨拶をする→「ありがとうございます」 2)芳名帳の記入をお願いする→「ご記入をお願いいたします」 3)ご祝儀をお預かりする→「お預かりいたします」 4)席次表をお渡しする→「席次表でございます」 という具合です。これさえ覚えていれば安心です。

繰り返しになりますが、受付を頼まれることはとても名誉なことです。あなたにそれだけの華やかさや礼儀正しさ、責任感があると、ご友人は見てくれているのです。ぜひ、自信と誇りをもって受付をなさってくださいね。


あがり症だし、あまり人前に出たことがないので不安でしたが、友人がそのような思いで受付を頼んでくれているなら、頑張らなくては! と思いました。言葉を決めておくと、困らなくて良さそうですね。新郎側の受付の方とも協力して、務め上げようと思います。賢人、ありがとうございました!